🥟 マンドゥ・マジック ― 韓国で最も万能な料理
餃子は世界中で親しまれているコンフォートフードですが、韓国風餃子「マンドゥ(만두)」には独自の魅力があります。
このおいしい小包のような一品は、찐만두(チンマンドゥ、蒸し餃子)、군만두(クンマンドゥ、焼き餃子)、튀김만두(ティギムマンドゥ、揚げ餃子)、または温かいスープに入れた만두국(マンドゥクク、餃子スープ)として楽しめます。
調理方法によって食感や風味が大きく変わり、蒸すともちもちで柔らかく、焼くとカリッと香ばしく、スープにすると体も心も温まります。
中の具材もさまざまです。豚ひき肉、豆腐、刻んだキムチ(김치)、緑豆もやし、春雨(당면)、時にはエビや牛肉が使われることもあります。
北部スタイルのマンドゥは比較的あっさりと上品な味わいで、南部スタイルはキムチの風味が強くてスパイシーなのが特徴です。
マンドゥはもともと설날(ソルラル、旧正月)や추석(チュソク、秋夕)といった特別な行事に作られる伝統料理でした。
家族みんなでテーブルを囲み、一緒に包むその時間は「団結」や「ぬくもり」を象徴する大切な儀式でもありました。
今では冷凍マンドゥは韓国の家庭の冷凍庫に欠かせない定番アイテム。忙しい平日の夕食や夜食にぴったりです。
マンドゥがこれほど愛される理由は、その「万能さ」にあります。
炒め物に加えてもよし、떡국(トックク、餅スープ)に浮かべてもよし、醤油や酢などのタレと一緒に食べてもよし、ご飯のおかずにしてもそのままでも満足感たっぷり。
韓国料理を初めて試してみたいなら、まずはマンドゥから始めるのがおすすめ。
親しみやすくてボリューム満点、そしてどんなアレンジにも応えてくれる懐の深さが魅力です。